レース展望 ヴィクトリアマイル

ヴィクトリアマイル(GI・東京芝1600m)は古馬牝馬によるマイルの女王決定戦。かつては古馬の牝馬限定GIは秋のエリザベス女王杯しかなかったが、春にも必要という声が高まり、2006年に新設された。当競走の3週後に同じ東京、同じマイルで牡牝混合のGI安田記念が置かれており、そこに進む牝馬がいる。ちなみに13年は1着賞金が9000万円となっている。
第1回の勝ち馬はダンスインザムード。第2回の覇者は12番人気のコイウタで、2着に9番人気のアサヒライジング、3着に8番人気のデアリングハートと続いて3連単は200万円を超える配当になった。第3回は5番人気のエイジアンウインズが勝ち、2着のウオッカは次走で安田記念を制覇する。第4回はウオッカが7馬身差で圧倒し、次走で安田記念連覇を達成した。第5回はブエナビスタが差し切って勝利し、第6回は前の年に牝馬三冠を達成したアパパネがブエナビスタとの追い比べを制して戴冠している。12年はホエールキャプチャが勝ち、13年と14年はヴィルシーナが連覇を達成した。
第10回の今年は23頭が登録してフルゲートの18頭立てになった。4歳世代でヌーヴォレコルト、バウンスシャッセ、レッドリヴェール、5歳世代でディアデラマドレ、カフェブリリアント、スマートレイアー、スイートサルサ、メイショウマンボ、6歳世代でストレイトガール、ケイアイエレガントなど、各世代の実力馬がそろっている。トップクラスの牝馬たちによるハイレベルの競演を堪能したい。