青葉賞(G2・東京芝2400m)は東京優駿(日本ダービー)のトライアル競走。放送局のテレビ東京が優勝杯を提供しており、正式名称はテレビ東京杯青葉賞となっている。創設されたのは1984年(昭和59年)で、当初は重賞でなくオープン特別だった。ダービーのトライアルとしての意味はあり、上位3着までに入賞した内国産の牡馬と牝馬に優先出走権が与えられていた。91年になると優先権の枠が2頭に減り、G3に昇格になった94年に3頭に戻る。01年になるとG2に昇格して混合競走になり、05年から外国産馬も優先出走権を得ることができるようになった。そして、10年に優先出走権の付与が2着までに変更になっている。
オープン特別の初代覇者はラッシュアンドゴーで、重賞になって第1回の覇者はエアダブリン。当競走を勝って本番のダービーも制した者はいないが、第9回のシンボリクリスエス、第10回のゼンノロブロイ、第13回のアドマイヤメイン、第18回のウインバリアシオンが本番で2着に入り、シンボリクリスエスとゼンノロブロイはのちに年度代表馬になっている。前5年の勝ち馬は、ペルーサ、ウインバリアシオン、フェノーメノ、ヒラボクディープ、ショウナンラグーン。
第22回の今年は19頭が登録してフルゲートの18頭立てになった。京成杯2着等の実績があるブラックバゴ、500万下を勝ち上がった組ではレーヴミストラル、タンタアレグリア、レッドライジェル、ヴェラヴァルスター、ストレンジウォーク、1勝馬でも末脚は通用するカカドゥなど、素質ある若駒がそろっている。ダービーと同じ舞台で争われるトライアルに注目したい。