レース展望 マイラーズC

マイラーズカップ(G2・京都芝1600m(外))は安田記念、ヴィクトリアマイルにつながる古馬のマイル重賞。読売新聞社が優勝杯を提供しており、正式名称は読売マイラーズカップとなっている。創設されたのは1970年(昭和45年)のことになり、当初は負担重量がハンデキャップだった。74年から別定戦に変わっている。G2に格付けされたのはグレード制が敷かれた84年のこと。昨年までは阪神芝1600mで行われていたが、12年から京都芝1600m(外)で争われている。なお、1着馬には安田記念の優先出走権が与えられる。
第1回の覇者は名牝トウメイで、トウメイは翌年も勝って連覇を達成した。80年代以降の勝ち馬には、ニホンピロウイナー、ダイタクヘリオス、ニシノフラワー、ノースフライト、ローエングリン、ダイワメジャー、カンパニーと、強いマイラーの名前が並ぶ。前5年の勝ち馬は、スーパーホーネット、リーチザクラウン、シルポート(11年、12年と連覇)、グランプリボス、ワールドエース。なお、このレースを勝って安田記念も制したのは、ハッピープログレス、ニホンピロウイナー、ヤマニンゼファー、ノースフライト、アサクサデンエンと5頭いる。
第46回の今年は31頭が登録してフルゲートの18頭立てになった。昨年の秋にマイルチャンピオンシップを2着したフィエロ、重賞で2→4→3着と駆けているフルーキー、愛知杯勝ちのディアデラマドレ、当舞台に高い適性があるエキストラエンドが主力になり、他にもサンライズメジャー、レッドアリオン、シャイニープリンス、テイエムタイホー、ロサギガンティアなど、実力馬がそろっている。直線は迫力満点の叩き合いが繰り広げられることになるだろう。