阪神牝馬ステークス(GII・阪神芝1400m(内))は古馬牝馬が覇を競う重賞競走。サンケイスポーツを発行する産業経済新聞社が優勝杯を提供しており、正式名称はサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークスとなっている。創設されたのは1958年(昭和33年)のことになり、当初は阪神芝1800mのハンデキャップ競走でレース名は阪神牝馬特別だった。当初は12月に行われていたが、06年から施行時期が春に移り、5月に行われるヴィクトリアマイルの前哨戦という意味合いを持つようになった。施行距離には幾度もの変遷があり、春に移った06年から現行の芝1400mになっている。ハンデキャップから別定に変わったのは69年のこと。84年になるとGIIIに格付けされ、95年にGIIに格上げになった。現行の競走名になったのは01年のこと。なお、1着馬にはヴィクトリアマイルの優先出走権が与えられる。
第1回の覇者はシユンメ。歴代の勝ち馬には、ノースフライト、エガオヲミセテ、トゥザヴィクトリー、ファインモーション、ヘヴンリーロマンス、アドマイヤグルーヴと、強い牝馬の名前が並ぶ。芝1400mになってからの勝ち馬は、ラインクラフト、ジョリーダンス、エイジアンウインズ(次走でヴィクトリアマイルを制覇)、ジョリーダンス、アイアムカミノマゴ、カレンチャン(のちにスプリンターズSと高松宮記念を制覇)、クィーンズバーン、サウンドオブハート、スマートレイアーとなっている。。
第58回の今年は20頭が登録してフルゲートの18頭立てになった。昨年の勝ち馬スマートレイアー、昨年の2着馬ウリウリ、GIを3勝しているメイショウマンボ、ヴィクトリマイル勝ちがあるホエールキャプチャ、阪神ジュベナイルF1着、桜花賞2着の実績があるレッドリヴェールが主力になり、他にもダンスアミーガ、ハナズゴール、サングレアル、ベルルミエール、カフェブリリアントなど、トップクラスの牝馬がそろっている。舞台はスピードと持久力を要求される内回りの芝1400m。直線は見応えある攻防が繰り広げられることになりそうだ。