レース展望 フィリーズレビュー

フィリーズレビュー(GII・阪神芝1400m(内))は桜花賞のトライアル競走。報知新聞社が優勝杯を提供しており、正式名称は報知杯フィリーズレビューとなっている。創設されたのは1967年(昭和42年)で、当初は阪神4歳牝馬特別という競走名だった。83年になると4歳牝馬特別に変わり、翌84年にGIIに格付けされる。現行のレース名になったのは01年のことで、フィリーズは「複数の牝馬」を表す英語、レビューはフランス語で「演劇・舞踏劇・歌劇」のことをいう。阪神芝1200mで行われた時期もあったが、基本的には阪神芝1400mの条件で施行されてきている。上位3頭までに桜花賞の優先出走権が与えられるのは創設時から変わっていない。
第1回の覇者はヤマピツト。以降の勝ち馬には、テスコガビー、ブロケード、エルプス、メジロラモーヌ、エイシンサニー、イソノルーブル、ゴールデンジャック、ライデンリーダー、キョウエイマーチ、ラインクラフト、アストンマーチャンと、歴史に残る牝馬の名前が並ぶ。13年の勝ち馬はメイショウマンボで、マンボは同じ年にオークス、秋華賞、エリザベス女王杯を制覇した。14年の昨年はベルカントが制している。
第49回の今年は26頭が登録してフルゲートの18頭立てになった。阪神ジュベナイルF4着のムーンエクスプレス、新馬→500万下を連勝したクイーンズリング、紅梅S2着のラッフォルツァートをはじめ、クールホタルビ、ペルフィカ、コートシャルマン、ダノングラシアスなど、素質ある牝馬がそろっている。距離は本番より1ハロン短いが、桜花賞を占う一戦として注目したい。