中山牝馬ステークス(GIII・中山芝1800m)は牝馬同士の中距離重賞。中山競馬場と友好を結んでいるアメリカのローレルパーク競馬場から優勝杯が寄贈されており、正式名称はローレル競馬場賞中山牝馬ステークスとなっている(ローレルパーク競馬場では交換競走としてJRAハンデキャップが施行)。創設されたのは1983年(昭和58年)で、当初から現在と同じ中山芝1800mのハンデキャップ競走という条件だった。GIIIに格付けされたのは84年のこと。93年に混合競走になって外国産馬に門戸が開かれ、06年に国際競走に指定された。11年は3月11日に発生した東日本大震災の影響を受け、施行が3週延びて阪神競馬場の外回り芝1800mで行われた。
第1回の覇者はダンシングファイタ。歴代の勝ち馬には、シャダイコスモス、スカーレットブーケ、レッドチリペッパー、ダイヤモンドビコー、レディパステル、ヤマニンシュクル、キストゥヘヴンがいる。阪神で施行された11年はレディアルバローザが戴冠し、同馬は12年も勝って連覇を達成した。前2年の勝ち馬は、マイネイサベル、フーラブライドとなっている。
第33回の今年は17頭が登録して15頭立てになった。56キロだったケイアイエレガントは出走を回避し、55キロが不在。トップハンデは54キロになり、ブランネージュ、アイスフォーリス、スイートサルサ、バウンスシャッセ、エバーブロッサムと層が厚い。53キロ以下にもパワースポット(53キロ)、シャトーブランシュ(53キロ)、マイネグレヴィル(52キロ)など力のある牝馬がいて、直線は激しい攻防が繰り広げられることになりそうだ。