レース展望 アーリントンC

アーリントンカップ(GIII・阪神芝1600m(外))はクラシックやNHKマイルカップを目指す3歳馬が争う重賞競走。1987年(昭和62年)にペガサスステークスという名称で創設され、阪神競馬場とアーリントンパーク競馬場(アメリカ)が提携を結んだのを機に、92年に現行の競走名に変わった。アーリントンパークでは、交換競走として阪神カップ(Hanshin Cup)が行われている。施行距離はペガサスステークスの時代から芝1600mで変わっていない。
第1回の覇者はエルカーサリバー。00年以降は、エイシンプレストン、タニノギムレット、ウインクリューガー、シーキングザダイヤと、GI級に成長する本格派を輩出している。前6年の勝ち馬は、ダブルウェッジ、コスモセンサー、ノーザンリバー、ジャスタウェイ、コパノリチャード、ミッキーアイルで、前3年は豪華な名前だ。なお、99年には1位入線のバイオマスターが進路妨害で2着に降着になっている(繰り上がりでエイシンキャメロンが優勝)。
第24回の今年は15頭が登録して12頭立てになった。朝日杯フューチュリティS2着のアルマワイオリ、同レース4着のネオルミエール、デイリー杯2歳S2着等の実績があるナヴィオン、ジュニアC勝ちのナイトフォックス、2戦2勝のナリタスターワンが主力になり、他にもマテンロウハピネス、エイムハイ、ヤマカツエース、ヤングマンパワー、ネオスターダムなど、非凡な素質を持った若駒がそろっている。NHKマイルカップにつながる一戦として注目したい。