レース展望 フェブラリーS

フェブラリーステークス(GI・東京ダ1600m)は2015年のGI第一弾。東京競馬場のダート1600mでチャンピオンが決定される。創設されたのは1984年(昭和59年)のことになり、この時は格付けがGIIIで、競走名も今とは違ってフェブラリーハンデキャップだった。94年になるとGIIに格上げされるとともに負担重量が別定になり、競走名も現行のものに変わった。そして、97年についにGIに昇格になる。JRA初のダートGI誕生だった。なお、中央競馬のダートのGIは、本競走とジャパンカップダートの2つしかない。競走名は英語の2月(february)からきている。

試行回数のカウントは84年から始まっており、第1回の覇者はロバリアアモンだった。GIII時代には、カリブソング、ナリタハヤブサ、GII時代にはホクトベガが勝っている。GIになって初の勝ち馬はシンコウウインディ。99年には水沢のメイセイオペラが勝ち、これが史上初の地方馬のGI勝利だった。以降は、アグネスデジタル、ゴールドアリュール、アドマイヤドン、カネヒキリ、ヴァーミリアンが勝ち者に名を連ねている。前6年の勝ち馬は、サクセスブロッケン、エスポワールシチー、トランセンド、テスタマッタ、グレープブランデー、コパノリッキー。

第32回の今年は21頭が登録してフルゲートの16頭立てになった。昨年の勝ち馬コパノリッキー、昨秋に武蔵野Sを制しているワイドバッハ、チャンピオンズC3着のローマンレジェンド、昨秋に南部杯を圧勝しているベストウォーリアが主力になり、他にもレッドアルヴィス、カゼノコ、インカンテーション、ワンダーアキュート、サンビスタなど、実力馬がそろっている。直線は手に汗握る激闘が繰り広げられることになりそうだ。