ダイヤモンドステークス(GIII・東京芝3400m)は東京競馬場で行われる芝長距離のハンデ重賞。創設されたのは1951年(昭和26年)と古く、当初は施行距離が中山芝2600mで、負担重量は別定だった。65年に距離が3200mになり、以降は府中になったり中山になったりと、幾度か開催場所が変わっている。現行の東京芝3400mになったのは少し前の04年のこと。なお、GIII格付けになったのはグレート制が敷かれた84年で、92年になってハンデキャップ競走に変わった。ちなみに競走名のダイヤモンドは地球上で最も硬い天然鉱物のこと。ダイヤモンドは4月の誕生石になっている(創設当初は4月の施行だった)。
第1回の覇者はコマオー。歴代の勝ち馬には、オートキツ、ヤマノオー、コレヒデ、スピードシンボリ、プリティキャスト、キョウエイプロミス、スルーオダイナ(89年、90年と連覇)、イングランディーレと、一流のスタミナホースが並んでいる。前5年の勝ち馬は、フォゲッタブル、コスモメドウ、ケイアイドウソジン、アドマイヤラクティ、フェイムゲーム。
第65回の今年は22頭が登録してフルゲートの16頭立てになった。トップハンデとなる58キロを背負うのは、昨年の勝ち馬であるフェイムゲーム。続いて57.5キロが昨年の夏に函館記念を勝ったラブイズブーシェとなっている。57キロは不在で、56キロ組はアドマイヤフライト、ファタモルガーナ、ステラウインド、タニノエポレットと層が厚い。55キロ以下にも気になる勢力がいて、3400mある長丁場の戦いは見応えあるものになりそうだ。