京都記念(GII・京都芝2200m(外))は春のGIにつながる古馬のGII競走。正式名称は農林水産省賞典京都記念となっている。創設されたのは1942年(昭和17年)のことになり、当初は施行距離が芝3500mで、負担重量はハンデキャップだった。また、天皇賞のような春と秋の年2回施行制で、ゆえに本年は第104回と試行回数が大きな数字になっている。施行条件には多くの変遷があり、年に1回だけ行われる形になったのは84年のこと。この84年は芝2400mの別定戦で、94年になると芝2200mに短縮されて現在に至っている。05年に国際競走になった。
第1回の覇者はマルエス。年2回制の時代に、サチホマレ、フアイナルスコア、ヤマニリユウ、スカイリーダ、エリモジョージが春と秋の両方を勝った。現行の条件になってからはビワハヤヒデ、テイエムオペラオー、ナリタトップロード、シルクフェイマス、シックスセンス、アドマイヤムーンといった名馬が戴冠している。前7年の勝ち馬もアドマイヤオーラ、アサクサキングス、ブエナビスタ、トゥザグローリー、トレイルブレイザー、トーセンラー、デスペラードと、なかなか豪華な顔ぶれだ。
第108回の今年は12頭が登録して11頭立てになった。13年のダービー馬キズナが骨折を明けて戦列に復帰する。昨年のジャパンカップで不利を受けながら5着した最強の牝馬のハープスターも参戦し、例年にない盛り上がりを見せそうだ。他にもラブリーデイ、スズガデヴィアス、ハギノハイブリッドなど実力馬がそろっていて、直線はGIレベルの迫力ある追い比べが繰り広げられることになるだろう。